| 横山さんに皆さんから寄せられた質問に答えてもらうコーナー「横山さんにQ&A」というコーナーのPart5です。 |
| Part1 | Part2 | Part3 | Part4 | Part5 |
| Q120 | こんにちは。あたしはこの前初めて横山さんの演奏を生で聞きました。どう言ったら良いのか分からないんですが・・・と〜っても感動しました。今度は是非ブラームスの3番のソナタを聴かせてください!!楽しみにしています。あたしは趣味でピアノを習っています。今はショパンのバラード2番を練習していますが、ほとんど練習する時間がとれず長期戦になりそうです。この曲を練習するにあたって何かアドバイスがあればお願いします。 |
| A120 | ショパンの2番のバラードはショパンの作品の中でも演奏するのが難しい作品です。具体的には早い連打とパッセージを弾き分けなければならないのですが、それ以外にも音楽的にまとめるのがとても難しい作品なので、じっくりと向き合い自分のものにできるようになるまで弾き込むつもりで頑張ってください。 |
| Q119 | 僕は今中3でピアノは5年くらいやっていてツェルニー30番をやっています。昔ピアノをやっていて、今は独学でピアノをやっています。けど全然上達しないんです。練習はやっています、けど上達しないんです。5年もやって中指と人差し指のトリルが時々できなくなったり、1時間練習して10分休憩して弾くと指が全然動かなくなったり、ツェルニー30番の1番を完璧にしたはずなのに弾けなくなってたり、右利きなのに左手と右手が同じ強さなんです・・・。 色々考えたんですけど僕の手、他の人と手の形が変なんです。普通手を広げて人差し指と薬指の間に中指があるのに僕の場合い、中指が薬指によっているんです。それと左手と右手比べてみたんですけど、右手の方が左手より硬いんですよ。硬いって言うのは・・・なんて言うか・・・手を広げるとき左手は普通に広げられるんですけど、右手はちょっと力を入れないと広げられないって言うか・・・とにかく硬い感じなんです。たぶんこれが理由で弾けないと思うんです。練習しててもだんだん指が動きにくくなってきますし・・・疲れとかじゃないとおもうんです。 これが理由でピアノをやめたいと思ってきています。ピアノ自体すごく好きです横山さんみたいにショパン全曲弾きたいですし。夢はショパンのエチュードをすべて覚えることです。何か知っていることがあれば教えてくださいm(_ _)mピアノをやめたくありません。 |
| A119 | 中指が薬指に寄っているという話ですが、中指と薬指というのは寄りやすいもので何ら不思議なことではありません。また右手より左手の方が広げやすいことも多くの人にみられることで、ピアノを長期間練習した人のほとんどがそういう傾向にあるのではないかと思います。それは左手のパッセージの方が広い音域を一度に弾くことが多く、またオクターブの連続などがあるからです。ピアノを弾いていない時にもなるべく手をほぐすようにし、できるだけやわらかくして、かつ力を入れた時には瞬間的に力強い打鍵ができるよう努力をしてみてください。 |
| Q118 | 小学校一年生の息子がピアノをやっています。そろそろコンクールに挑戦させたいと思います。国内・国際コンクール審査員による批評に関するHPや雑誌記事を読んでいますと、「日本人は選曲が悪かった。」だの、『選曲ミス』という評価も時々目にします。コンクールは、幾つかの課題曲から選んだり、自由曲があったりしますね。『選曲ミス』というのはどのような事を指すのでしょうか?無難な選び方ではダメなんでしょうか?綺麗に弾けたから良いというものでもないのですか?難易度の易し過ぎる曲だったりすると、高い評価は貰えないのですか(受賞対象外)?来年、年明け頃にコンクールの予定があるのですが、今度は選曲選びに失敗しないようにしたいです。でも、易しくなり過ぎないように・・というわけで、コンクールに出るからには、やっぱり少しは上を望みたいというのが人情でして・・。そこで、横山さんに一番お伺いしてみたいのは・・・コンクールに向き不向きの曲ってあるのでしょうか?ミスタッチしないでどんなに綺麗に弾けたとしても審査員にふり向いてもらえない曲や、逆に、評価を得易い曲って、あるのですか?レベルに合わせて・・とは言っても、「はい。お上手でした〜。」だけで終わらないように簡単過ぎず、だからと言って自分のレベルをはるかに超える難曲を選ぶのも無謀過ぎ。選曲のアドバイスをお願いします。 |
| A118 | ここにある質問のコンクールの意味合いとは力試しのようなものでしょう。人と比べられる以上、良い点数をもらえた方が気分が良いに決まっていますが、本来音楽とは順位をつけられるものではありません。良い成績がたまたま取れたら、それは自分の努力に対するご褒美だと思えばいいし、あまり結果が良くなかったとしても落ち込むこともありません。コンクールを受けることの一番大きな意味は人前で弾く経験をするということ、そしてそのために精一杯の努力をするということです。確かにインパクトの強い作品の方が審査員の印象には残るかもしれませんが、それが必ずしも結果に直接響くとは限りません。国際コンクールレベルの場合は、有名すぎる作品や皆が知り過ぎている作品は避けた方がいい場合もありますが、これも演奏者本人と作品の相性もあるので一概には言えません。 ふだん師事している先生がある程度の経験と指導力を持っていれば、その生徒にふさわしい作品を選んでくれると思います。 |
| Q117 | リストの二つの演奏会用練習曲に取り組んでいます。標題についてですが、「森のささやき」というのが一般的に知られているようですが、「森のざわめき」という言い方を知ったとき、こっちの方がぴったりとはまるように感じました。他にも、日本語訳が異なる曲はいろいろあると思いますが、この日本語タイトルは正式にはどのように決められているのでしょうか。コンクールでの選曲の仕方、ポイントについて、アドバイスお願いします。 |
| A117 | 日本語のタイトルは、その昔日本に入って来た時にその曲の解説を書いた音楽学者や評論家、その曲を紹介したピアニストなどの最初の命名がそのまま世の中に広まったといえるのではないでしょうか。また日本語タイトルに正式な、ということはありません。自分の思ったタイトルをつけることは許されるでしょう。ただ一般的な演奏会では何を意味しているのかわからなければ意味がありませんので、昔からの伝統的な呼び方に習うことが多いということになります。 |
| Q116 | 僕は18歳の某(現代)音楽家と同姓同名の学生ですが、人生で一度もピアノを習ったことがありません。僕のような人間の質問で本当に申し訳ありませんが、お答え頂けたらうれしいです。僕は姉がピアノを昔からやっていて家にピアノがありました。幼稚園時代からクラシック音楽を好きになり(当時は毎日モーツァルトとチャイコフスキーを聞いていました)、ちょうどその頃からピアノを見よう見までねいじくり始め、今に至ります。ですから、当然技術的にはまだまだ未熟ですし(要するにヘタ)、ツェルニーなどは全くやったことがなく、自分が弾きたい曲を弾くスタイルです。でも、音楽とピアノに対する情熱は何よりも大きいですし、比較的小さい頃から音楽を好んで聴いたり、ギターもやっているので音感や感性は自分なりにあると思います。いつからかショパンの曲を聴きはじめ、今ではすっかり虜になって(勿論横山 さんのCDも聴いています。特にエチュードが大好きです)、自分でも弾いています。難易度の高いものはまだ無理なので今はノクターン(今は第1,2,8,9,13,15,18,20番が主)や簡単なワルツを中心に練習しています。今までCDやビデオや本などを頼りに(一応まじめに)ピアノの弾き方を学び、自己流でやってきて、いつかエチュードの中で弾ける曲ができたらと思う僕に、普段練習したり、演奏する上で何かアドヴァイスを頂けないでしょうか。エチュードは表題がついているものは勿論好きですが、個人的にはop25-5が大好きです。因みに僕は手が小さいほうで、10度は絶対届きません。 |
| A116 | 自己流でもある程度の上達は可能でしょう。けれどもよく考えてみればわかることですが、自分がどのように演奏しているのかを自分で理解したり分析したりすることはとても大変なことです。本当はそういう意味からも自分の欠点が何であるか、どういう部分をもっと練習したらいいのかを知るために、良い先生について勉強することが望ましいといえます。その辺が自分ひとりで練習することの欠点でしょう。とはいえ人それぞれの考え方や条件、置かれている状況があるのでしょうから、コンサートやCDなどで一流音楽家の演奏を見聴きして勉強することも可能です。その場合は自分との違いについてどこまで分析できるかということがポイントになってくるでしょう。10度は届かなくても多くの作品には問題はないです。9度が全く届かない小さな手では制約が多いとは思いますが・・・。 |
| Q115 | 横山さんの画期的な【ピアノQandA】は、普遍的なピアノ学習者の問題点を丁寧に科学的に回答下さっていて素晴らしいと思います。素人の学習者に一番欠けているのは、初めて見るスコアに、殆どの学習者は【頭の中でまず、出したい音をイメージする】力が養われていないことではないでしょうか。その為に、譜面を読むのに時間がかかりすぎ機械的に手が動く事が先行してしまい、音楽的でない仕上がりになっています。スコアを見て頭の中でその旋律、ハーモニーが明確に鳴る為にソルフェージュがあるのかと思いますが、日本人のソルフェージュや聴音力は良いはずなのに実技に反映してこないのは情けない話です。具体的に、初めての楽曲をシンプルなものからどんな風に取り組んでいけば、難しい楽曲でも対応できるでしょうか。殆どの人は、スコアを見ても音が頭でならないまんま、ただ、おたまじゃくしを鍵盤の上で一つ一つ音に変換していくだけで終わってる気がします。指導者にも根本的に新しい楽曲の導き方、音楽のスコアに対する理解が欠けている気がします。良き、アドバイスをお願いします。 |
| A115 | ちょっと難しく考えすぎたかもしれませんね。易しい曲からだんだん難しい曲を単純にやっていけばいいのであって、その過程で難しすぎたらまた易しい曲をやってみるという大雑把でシンプルなことを本では言いたかっただけです。どういう部分が難しいかはその人によって違うと思うので、その辺を分析できるかどうかもその人の能力に関わってくると思います。 |
| Q114 | ピアノを習うのは10代前半までの事とお話がありましたが、それまでにピアノを学ぶ上で必要不可欠なことは何でしょうか。横山さんはどんなメソッドやテクニックの本を日々、練習し消化されてこられたのでしょうか。柔軟な指や腕の使い方を解読してくださるビデオとかあれば、大きくなってから気づいて、矯正で辛い思いをしている(または変な手の癖が治らない)ピアノ学習者にはこの上ないバイブルになるかと思います。 |
| A114 | 10代前半というかなるべく若いうちに身につけておいた方がいいこととして挙げられるのは、いい音楽をたくさん聴き自分の中でそのいい音楽を自然に形作られるようにすること、技術的なことで挙げられるのは、きちんとした形で正しいタッチの仕方を身につけること、この二つでしょう。多くの優秀とされる音大生をみていてもきちんとしたタッチで弾けている人はそう多くはありません。と同時に正しいスタイルで音楽を表現できている人も少ないです。音楽的なことや技術的なことは、やはり年齢を重ねてからではなかなか大変なことです。また、解説ビデオというものがないかという話ですが、ひとつひとつの関節や筋肉の動きについて言葉と実践とで解りやすく解説するのは至難の技でしょう。実際にピアニストが演奏している姿を見て本人が学び取るしかないのが実情です。 |
| Q113 | チェルニー30番を弾く時に1の指に力が入ってしまいます。どうしたら良いでしょうか? |
| A113 | 手の中で親指の付け根にある筋肉と手のひらの小指側にある筋肉が、最も大きな筋肉です。大きな筋肉ということは力も強く入るということですが、と同時に、疲れやすい筋肉であるという特徴も持っています。力を入れたあとにすぐ脱力をするという訓練をするといいのではないでしょうか。それと他の指の弱さを大きな筋肉に頼ってしまっているのかもしれません。親指の場合は他の4本の指と違い手首の関節から動く指で、最も可動範囲が広い指です。それによって音階やアルペジオがスムーズに弾くことができ音楽表現の幅も広がるわけで、ショパンの言葉にも「人差し指と小指で鍵盤を支え(そこが上手く支えていれば中指と薬指は自然に形としてついてくるはずです)あとは親指がどれだけ柔軟に動くかということである」とあります。ピアノを弾いている時以外にも親指を柔軟に動かすこと、特に力を入れたあとに脱力するという訓練をしてみるといいでしょう。 |
| Q112 | 私は現在40歳、技量はショパンの即興曲1番でいっぱいいっぱいで、プロになろうなどという野望はみじんも抱いてはおりませんが、「あの名曲を自分でも弾いてみたい」という欲望を満たすために練習しております。 問題は指がよく動かないことであります。どんな曲でも音楽的に弾くことが重要であるとは思っていますが、仕事で多くの時間をピアノに裂けない私にとって一番望むのは、なるべく短時間で「意のままに動く指をつくること」であります。指がよく動くようになっても、それを操る音楽性が育ってなければなんにもならないことはわかっています。でも、この問題は多くの社会人素人ピアニストにとって背に腹は変えられない問題であることにご理解をお願いします。よい音楽を届けようと日々努力なされている横山さんには非常に失礼な質問であることは重々承知しておりますが、指が意のままに動くようになる、あるいはその状態に近づける最短距離の、あるいは効率的な練習方法を教えて下さい。例えばひたすらハノンをさらうことが効率的かどうかというような意味であります。日々の練習のなかで自然に身についた技術だからわからないとおっしゃるかもしれませんが、今振り返って、結果としてどんな練習をなさっているときに技術の大きな向上があったでしょうか。そんな風なご回答で結構です。あなたの手の問題だからあなたの先生に聞けとおっしゃるかも知れませんが、実は仕事がいつも深夜までで、週末もほとんど休めない状態にあるため先生にみていだたくこともできないのです。あなたの誠実なQ&Aを読んで、私のような立場のいんちきピアニストにも何らかのアドヴァイスをいただけるのではという気になりメールさせていただきました。よろしくお願いします。 |
| A112 | 仕事をしながらのピアノの練習との両立、さぞ大変なこととお察しいたしますが、いくら時間があったとしても効率よく勉強するに越したことはないので、そういう意味では多くの人に共通する質問なのかもしれません。質問の中にハノンの名があがっていますが、適切に使えば悪くないと思います。適切ということをここですべてわかるように説明するのは大変なことですが、要するにピアノを弾く上で合理的な手の形を作った上で、余分な力を入れずに練習することです。集中的に技術的な訓練を無理にすれば腱鞘炎になったり、指を痛めたり、取り返しのつかないことになる恐れがありますが、かといって自分の楽なことばかりしていても何の進歩もありません。その一番いいバランスを自分で見つけられるといいのですが・・。ハノンのような教材で効果のあることとしては、ひとつの練習課題を取り組むときに大まかに言ってふた通りの方法を考えてみることです。ひとつはゆっくりと力強い指で一本一本独立させて弾くということ、もう一つは速く動かして弾くということです。ハノン以外でもピッシュナーなども非常に効果的な課題ですが、もしかすると少し難しいかもしれないので、その場合はゆっくりさらうか、出来るものから順番にやればいいと思います。あと考えられることは、音階、アルペジオ、カデンツを徹底的に練習することで、音の響きと手の形が身につくと思います。また、単に動く指を作るということであれば、仕事の合間にでも指をほぐしたり関節を意識して動かしたりという本来は鍵盤上でやることを、机や膝の上などでやってみる、鍵盤はなくても鍵盤を動かすのは自分の意志であり指なのですから、筋肉や関節の動きが体感できれば鍵盤のないところでも上達は可能でしょう。 |
| Q111 | スカルラッティーの魅力に取り憑かれていますが、大抵の先生は、敬遠されて、あんまり生徒には勉強させないと感じます。(古典物は圧倒的にバッハばかり・・)解釈も、当時の楽器(チェンバロ)を聴いて感じることは、非常にロマンテックであり、かつ情熱的なものを強く感じるのですが、実際ピアノで弾いてるピアニストの演奏は、整然と冷めてるように思います。(ブーニンさんのは、唯一生き生きしていましたが、CDにはありません)是非、横山さんのスカルラッティーをライブで、聴かせて欲しいと・・・待っています。CD発売の予定はありませんか?また、スカルラッティーの表情をどぅ弾かれるのでしょうか。一日中、聴いても飽きない楽曲なので、是非、お聞かせ下さい! |
| A111 | バッハと同時代の作曲家であるスカルラッティは、確かに魅力的な作品も多くあります。生真面目なバッハの作品に比べると、ウィットに富んだロマンティックな作品や、名人芸的な作品さえあります。学生達があまり勉強しないのは先生が敬遠しているのせいではなく、それ以外にバッハやベートーヴェンやエチュードといったいわゆる定番の曲だけで手がいっぱいだからなのでしょう。確かにもう少し多くの人に親しまれてもいい作品だと思います。あなたのようなスカルラッティファンがたくさんいれば、レコード会社もCD制作に乗り気になるでしょうが、その辺は彼らもビジネスですからどうでしょう?演奏会では時々演奏していますのでチェックしてみて下さい。個人的にはミケランジェリの演奏するスカルラッティが好きです。 |
| Q110 | 横山さんの超絶技巧練習曲集のCDを聴いて素晴らしい演奏に大変感動しました。ぜひ、演奏を生で聴きたいと思い、HP等で演奏会情報をチェックしているのですが、大阪公演というのがなかったのですが大阪で公演される予定はないのでしょうか?私は大阪に住んでいるのですが、近畿地方の公演がないようなんですが。これから大阪方面の公演をお考えいただけないでしょうか? |
| A110 | 演奏会公演自体は僕がやりたいと言って作られるものではなく、主催者の方が多くの聴衆の方達の声をもとに作り上げてゆくものなので、あなたのような人がたくさんいて多くの声を発信してくれれば、主催の方も企画・実現してくれるでしょう。東京の次に演奏会が多いのはそれでも大阪だと思いますが、月に2,3回は演奏会がある東京に比べると、少ないかもしれません。そちらの方には12月7日にレッスンと演奏とパーティーがセットになった「ファンの集い」で行く予定です。リストの超絶技巧練習曲は全曲まとめて弾いたことは演奏会ではありませんが、いずれ何かの機会に取り上げるかもしれませんので、気長に待っていてください。 |
| Q109 | 僕は純と言います。18歳です。ピアノを12年やってます。やっぱりこの12年間大きな失敗もしてきました。横山さんの大きな失敗談があれば教えてください。あとピアノに関してアドバイスをひとことでもいただければ幸いです。 |
| A109 | 他人の失敗談を気にしているようではダメです。失敗を気にするというのは人に良く思われたい証拠。そのためには努力するしかありませんし、自分で努力したという自信があれば、少々失敗があっても自分で納得でき後悔もしないはずです。自信を持って臨めるよう、充分な準備をして頑張ってください。 |
| Q108 | ベートーヴェン、ハンマークラヴィーアのCDを聴いて感動しました。完璧なテクニックに音楽的で、あんなすばらしいフーガ聴いたことがありません。でも弾くのは大変ですよね。なかなか上手く弾けないのですが、あの曲は練習量で何とかなるのでしょうか。お伺いしたいです。 |
| A108 | ベートーヴェンのハンマークラヴィーア・ソナタは、ベートーヴェンの作品のみならず全てのピアノ作品の中でも、最も演奏至難な曲のひとつです。かつて僕の留学時代にもパリ音楽院の研究科課題に出たことがありました。研究科の入学試験の課題曲という状況下ではありますが、僕の聴いた限り誰ひとりまともに弾けた人はいませんでした。プロの演奏家でもイヤな曲のひとつですし、それこそ相当な技量を持った人が相当な努力を重ね、そうしてはじめて弾きこなせる作品なのかもしれません。 |
| Q107 | 神戸ポートピアホールでのニューイヤーコンサート、素晴らしかったです。中1の娘がピアノを習っていますが指の筋肉や関節を強くするには、具体的にどのような訓練をすればいいでしょうか? |
| A107 | 運動選手であればその種目によってどのように鍛えたらいいというように、カリキュラムやマニュアルがいろいろと存在していますが、音楽の場合にはあまりそういうシステムはありません。それは音楽がスポーツではなく芸術だという一言で片付けられてしまうことなのかもしれません。が、本来はピアノを弾くための手及び身体の鍛え方などというものがあってもいいとは思いますし、いくつかそういうことをしてる教室や本なども出ているみたいなので探してみたらいかがでしょう。具体的な訓練に関しては人それぞれ弱点が違うでしょうから、この場でいちがいにいえるものではないので・・。 |
| Q106 | 33歳の時に娘と1年間音楽教室へ通い、初めてピアノを習いました。そこでピアノの魅力に惹かれ、その後は 自分1人でピアノを楽しみながら弾いています。(勿論ほとんど自己流で一向に上達する気配はないのですけど) このたびショパンの葬送行進曲を弾いてみたいと思い練習をはじめましたが、どうしても指の届かない箇所が何箇所かありす。(15小節目の左手「レラファ」など)こんな場合の対処方法としてなにかアドバイスを頂けることが可能でしょうか?(こんな個人的な質問受け付けていただけるかどうかわかりませんが・・・・) |
| A106 | 手の大きさの都合で届かない和音は基本的にアルペジォにするのがほとんどの作曲家の作品に対しての解決方法です。ショパン自身は10度を越える和音はアルペジォで弾いたといわれますから、実際に楽譜に書いてなくてもショパン自身はそのように弾いていたのだと思います。あとは手が届かないためにアルペジォにするときはペダルの使い方によく気をつけて濁らずに演奏するなどの注意が必要でしょう。 |
| Q105 | 僕はもう高2で、ピアニストを目指していますが年齢的にもあせってしまい、新しい曲をどんどんみたり、コンクールに気が行ったりしてしまいます。半日は学校でつぶれてしまうので、ますますあせってしまいます。横 山さんは高校生の時にはすでにバロックから近現代までのほとんどのピアノ曲を仕上げていらしたんですか。今、28or29才ぐらいの女性の先生と70才ぐらいの男性の先生に師事していますが、先生からいわれることは出来る限り努力して、悔いの残らないように練習しています。横山さんが学生時代、横山さんの師事された方から言われたことで、今でも忘れずにきちんと守っていることや印象に残っていることとかあったら教えて下さい。 |
| A105 | ピアノの勉強をするのに何も焦る必要はありません。ピアニストを目指しているとありますが、その意味することが何かはこの文面からだけでは全て汲み取ることはできませんが、もし君が音楽に対して真剣に勉強していてその上で君がピアニストに向いていれば必然的にピアニストになるでしょう。ただ音楽の楽しみは必ずしもプロのピアニストになって人前で華やかな演奏活動をするだけではありません。いずれにしても20歳前後までに自分の本当に好きなことを自分の限界まで努力したことのある人は、その先どんな方向に人生が進んでもその経験は生きてくるはずです。僕自身は先生にレッスンを受ける曲以外にもその時々で弾きたい曲を家ではずいぶんと弾いていました。本来ピアノを習うということは10代前半までのことで、それ以降は自分のやりたい音楽というものも確立してくるでしょうから、それに対しての良き先輩として先生からアドヴァイスが受けられればいいのではないでしょうか。いろいろな先生からのアドヴァイスは今の僕自身の音楽や演奏となっていろいろな形で生きていますが、具体的な何かの言葉をそのまま言われる通りにしたことはいまだかって一度もありません。 |
| Q104 | 私は音大でピアノを学んでいて、今、ショパンソナタ3番に取り組んでいます。 この曲が創られた当時のショパンの気持ちを想像すると私はなかなか弾けなくなってしまいます。 横山さんは、ショパン3番を弾こうとするとき、何を考えて弾いていますか? また、ソナタに限らず、ショパンの曲を演奏するとき、ほかの作曲家、例えば同世代のシューマンやリスト、ブラームスを弾くときと何が違うと思いますか? |
| A104 | ショパンの3番のソナタは心身共に限界のショパンがそれを乗り越えて創り上げた作品です。作曲家の心情を理解し、それを聴いてる人に伝えるのが演奏家の役目ではないでしょうか。ショパンと同世代の作曲家と何が違うのかを書き始めればひとつの本になってしまうくらいの長さになってしまうと思いますが、敢えて簡単に言うならリストはショパンに比べればずっと外向的で華やかですし、シューマンは曲にあらわれる感情や気分の浮き沈み等、ショパンよりずっとその起伏が激しかったといえるでしょう。ブラームスになると少し時代は後になりますが、ピアノの響き(特に低音の)の捉え方が他の作曲家にはない特徴があります。こういった事柄をはじめ、やはりひとことで言い表すのはとても難しいものです。 |
| Q103 | 演奏会の前なのに全然練習が集中できなくて、困ってしまったことがあります。こういうときはどうすればいいのでしょうか。是非教えてください。あと逆に追い込みすぎてまわりが見えなくなっているのか、自分でもびっくりするほどテンポが速くなっ ていたり、きつい音を出しているのに気づかないことがありました。(あとから録音テープを聞いてはじめて気付いたのです。)自分の出してる音を客観的に聴くように心がけているのですが、どうすれば、冷静に聴くことが出来るのでしょうか。 |
| A103 | 演奏会前になればなるほどより集中して練習することは難しくなるでしょう。プレッシャーの中ではなかなか練習も上の空になりがちです。やはり余裕を持って準備するしかないわけですが、逆に本番が目の前にあって追われる状態にならないと練習に身が入らないというときもあります。自分で弾いてる音色やテンポがわからないというのは、なるべく克服したい課題ですね。自分の音を聴くことを意識するよりも、自分の心と頭の中で明確なイメージを持って演奏することを心がけてはどうでしょう。自分の中で強いイメージが出来ていればいるほど、それと違う音が出たときに自然と気付くはずです。それがないままに演奏するとそれこそ無我夢中でわからなくなってしまうのではないでしょうか。 |
| Q102 | ご自宅でワインを飲まれる時、何か音楽をお聞きになりますか? それから、ワインに似合うクラシック曲といえば、何を連想されますか? 私はショパンの即興曲第3番を初めて耳にした時、「あ、ワインっぽくない?コレ!!(?)」と思ったのですが・・・・・・。飲んだ事ないのに・・・・・・? |
| A102 | 好きな食べ物や好きな曲が人によって違うのと同じように、自分で合うと思えるのであればそれでいいのではないでしょうか。例えば疲れているときはあまり元気の良すぎる曲は聴きたくないですし、必然的に飲むものもあまりヘビーなものは避けますよね?というように自然と自分の感覚に合うものを選んでいると思いますし、またそれらに決まりはないともいえます。 |
| Q101 | 僕は、発表会などで、ピアノを弾くことがあるのですが、そういう時はいつも緊張してしまって、 思うように弾けません。前にあったQ&Aのなかで、練習するしかない、と書いてありましたが、 あまり練習できないこともあるので、ほかにも何かいい方法はありますか。 それと、本番当日は、練習をたくさんしたほうがいいのでしょうか。また、横山さんは本番当日、どのような練習をしていますか。 |
| A101 | あまり練習できていない時はくよくよせず楽観的に臨むしかないでしょう。基本的にいくら練習してもしすぎということはないですし、これで充分という基準があるわけでもありません。要するに自分がこのぐらいで大丈夫だと思えるために練習をするわけですから、しなくても大丈夫と思えてしまうのであれば問題ないのかもしれません。プロのピアニストでも物理的に練習量が間に合ってなくてギリギリまですることもあります。ただ僕の場合は体力的な心配はないのですが、当日あまり練習をしすぎると自分の欠点もよりわかってしまうので、昼寝をしたりボーッとしたりしてなるべくリラックスして本番を迎えられるようにしています。特にどのような練習を、というのはありません。 |