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| 横山さんに皆さんから寄せられた質問に答えてもらうコーナー「横山さんにQ&A」というコーナーのPart4です。 |
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| Q100 | はじめまして、こんにちは。以前ラジオの放送で、横山幸雄さんの演奏するラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の演奏を聴きました。たいへんすばらしい演奏で、とても感動しました。私はこの曲が大好きなのですが、(毎日聴いても飽きません)横山さんはどうですか?レコーディングする予定などはありますか?また、ぜひ聴いてみたいです。この曲は演奏がたいへん難しいと聞きますが、私はピアノを弾いたことがないのであまりよくわかりません。どのへんのパートが難しいのですか?簡単にで良いので教えてください。やはり、1楽章のあの有名なカデンツァでしょうか? |
| A100 | ピアノを弾くことの難しさはいろいろありますが、ラフマニノフの作品の難しさはともかく音符の数が多いことです。彼の非常に大きな手を前提に複雑なハーモニーを駆使して書かれたラフマニノフの作品は、全ての音を追っていくことがまず難しいといえるでしょう。1楽章のカデンツァも難しいですが、全編通して気を抜くことができるところはありません。もちろん音符の数がずっと少ないモーツァルトやバッハならラフマニノフより容易いということではありませんが・・。 |
| Q99 | 私はこの春から音大生になりました。入学前から楽しみにしていた伴奏をしてるのですが伴奏をするのに気をつけることを教えてください。今は声楽.マリンバ,ユーホニウムの伴奏をしています |
| A99 | 伴奏するのに気をつけることは、それがどんな楽器であっても、相手の音と自分の音が一緒になってはじめてひとつの「音楽」になるということを、当たり前のことですが忘れないでください。つまり相手のパートをよく理解し、相手の音をよく聴いていれば、必然的に自分のパートも理解できてくるはずですし、あとはどのくらいそれに慣れていくかでしょう。 |
| Q98 | 紀尾井ホールでご披露してくださった自作の3曲はとてもすばらしいもので、その温かくて豊かな響きに感激しました。横山さんの目指そうとなさっている音楽の世界が、また別の角度から理解できるような気がしました。さて、無理なお願いは承知なのですが、あの楽譜、それからアンコールの「アヴェ・マリア」や「牧神の午後への前奏曲」の楽譜を、できれば市販していただけたら、またそれがだめだったらせめて希望する人に何らかの条件を付してでも(著作権の問題などがあるでしょうが)入手できるようにお考えいただけませんか(それからさらに無理な注文、今度はぜひ素人でも弾ける易しい曲を作曲してくださいませんか^^;)。 |
| A98 | 楽譜を市販するとなれば出版社がその楽譜がどれだけ売れるかということを考え合わせた上で決めるのでしょうけれども、それらの件に関して僕はよくわかりません。「牧神の午後への前奏曲」は以前後援会で配布したことがありました。「アヴェ・マリア」に関しては、最近ようやく最終的な形が出来上がったばかりなので、これからどうするか検討しようと思います。基本的に自分で弾くための曲を作っているので、それが一般的な人には難しいかもしれませんが、今後のことは演奏活動との時間的な兼ね合いもあるのでまだわかりません。 |
| Q97 | 演奏会であがらない方法はありますか? 緊張をほぐすのにはどんな方法があるでしょうか? また、今までの演奏会で、頭が真っ白になって、暗譜が飛んでしまった事など、ありますでしょうか? |
| A97 | 演奏会であがらない方法はないでしょう。緊張をほぐすには練習しかありません。暗譜というのは指の慣れと理論的に頭で覚えるのと両方ですが、どちらかが一瞬わからなくなっても、どちらかが繋がっていればいいわけですが、大事なのはそういう事態に陥ったときに慌てずに対処することです。 |
| Q96 | 4歳から18歳までピアノを習い、その後10年近くクラシック音楽から離れていましたが、また、良い指導者にレッスンを受け、少しでも納得のいく演奏に近づけたいと思うようになりました。どのようにすれば良い指導者に巡り会うことができるでしょうか。 |
| A96 | 友達に聞いてみる、電話帳で調べる、インターネットで調べる、近所の音楽教室を訪ねてみる、等の方法でピアノを教えている人に出会うことは比較的簡単でしょうが、それが良い指導者かどうかが大きな問題になってきます。大人になって趣味でピアノ弾く場合は、音大を受験したりコンクールに出たりするための指導とは異なってきます。まず、先生と生徒が人間的にウマが合うかどうか、ということが一番重要ではないでしょうか。上に挙げたような方法で連絡をとってみて、一度訪ねてみるなり、話をしてみるなりして、信頼のおけそうな先生だと思ったら続けてみてはいかがでしょうか。 |
| Q95 | 年に数回、人前で演奏する機会があるのですが、手や足が震えてしまって思うように弾けないことがあります。指先への注意力が散漫になってしまう状態になるのですが、何か克服方法はありますか。 |
| A95 | 慣れないことを人前でしようとすれば、緊張し、それによって手や足が震えてしまうことはあり得るでしょう。何度もそういう経験を重ねるうちに慣れて来るかも知れませんし、理想的にはそういう状態であっても演奏ができるように、普段から余裕をもって練習しておくと良いでしょう。僕たちのように仕事で人前に出ている人でも、ある程度同じことが云えます。 |
| Q94 | 演奏会を聴きに行くと、普通は拍手をしない場面で拍手が起こってしまうことがありますね。先日もあるコンサートで、ショパンのソナタ第3番の第1楽章と第2楽章の間で拍手が起こりました。私は第2楽章が始まる前の空気(余韻)が大好きなので、がっかりしました。横山さんはそのような時、集中力が途切れたり、次の演奏に影響が現れることはありませんか。 |
| A94 | 理想的には、楽章間というのも曲の一部であり、そこの演奏会場での空気というのも大事なのは当然のことです。歴史的にみると、第1楽章の後に違う作品を演奏し、またずいぶん後に第2楽章、第3楽章を演奏することは、ショパンの時代にはしょっちゅうあったことです。現在でもオペラのアリアの後では途中で拍手があることは当たり前ですし、オーケストラや器楽の演奏の場合のみ、中で拍手をする習慣がなくなったとも云えます。変なところで拍手がきて、集中力が途切れることがあり得ないとは云えませんが、お客様がどこで拍手をしてよいかわからず、ただ居心地悪そうに客席に座っているのも、演奏者としては余り気分のいいことではありません。全ての良い条件が揃ったからといって、絶対的にいい演奏が出来るわけでもなく、その辺は毎回、毎回、自分でも結果はわかりません。いずれにしても、成熟した音楽文化が根付いて欲しいです。 |
| Q93 | 横山さんのベートーヴェン全集を聴いています。中でも「悲愴」の第1楽章が好きで、 何度も聴いてしまいます。この情熱的なソナタをどのように捉え、解釈されましたか。ベートーヴェンのどのような感情を汲み取ろうとされましたか。 |
| A93 | ベート−ヴェンの若い頃の作品です。完成の途中段階にあったピアノという楽器のための作品の中で、これほど一気に書かれた作品はかつてありませんでした。ベートーヴェンの想像力、独創性が光るわけですが、たとえばベート−ヴェンのその後の作品を特徴づけることになる耳の病を、健常な現代人が体現することはできませんし、それを無視して演奏することも出来ません。演奏というのは、それを作曲した人間のメッセージの表現であるかも知れませんが、それは単純な感情の表現ということでもありません。作曲家の人間的背景、歴史的背景を解った上で、音楽としてどういう風に演奏するかという所に結びつけられるかどうかは、その演奏者自身の人となりが試されます。恣意的なものになってしまっては、不自然な演奏になるでしょう。 |
| Q92 | コンクールやオーディションなどで皆が同じ曲を弾くとき、審査員の印象に残る演奏とはどんなものですか。また、そういう演奏をするためには、どうすればいいですか。 |
| A92 | 中学生や高校生、大学生も含めて、こういう風に審査員の印象に残るためにどうしたらいいかと考えることが、音楽の勉強にとってどれだけマイナスになるかということを、皆さんご存知でしょうか。たとえば演奏の個性というものは、出そうと思って出るものではなく、自然に滲み出てくるものです。意識的に点が高いように、審査員の印象に残るように演奏して、もしくはその時にいい得点をとったとしても、その人の将来にとって何の意味もありません。演奏というのは、大作曲家が作った作品を演奏するものである以上、その精神にどこまで近づけるかということを勉強をした上で、時にたまたま他の人達よりも個性を感じさせるものが偶然に出てくれば、それで良いということだと思います。 |
| Q91 | 音大を卒業してピアノ教師をしています。最近、家にピアノを持たずに習いに来る生徒がいます。経済的な理由もあるようで、あまり強くは勧められないのですが、真剣に教えるのが嫌になってきます。こうした生徒には、何を一番に伝えればいいですか。 |
| A91-1 | その昔、音楽を勉強する人たちがピアノという楽器をすべて持っていたとは思われません。ピアノを持っていないからと云って、音楽を勉強していけない訳はありません。自分の家にいつでも弾けるピアノがあれば、確かに進歩の度合いは早いでしょうが、いつでもピアノを弾ける状況にある人は、往々にして練習をおろそかにしがちです。極端な言い方かも知れませんが、素晴らしい才能を持った人というのは、いかなる環境であったとしてもその才能を花開かすことすら、持って生まれた才能と言わしめてしまうのかも知れません。 |
| A91-2 | ピアノ教師にとって最も大事なことは、一番極端な例を言えば、来世紀に残るような素晴らしい演奏家を輩出すること、また別の例を言えば、音楽を愛する一般大衆のレベルを上げること。教師にとって、自分が何のために何をしているのか、ということは自分で考えなければいけないことでしょう。 |
| Q90 | バースデーパーティーで出されたワインは、横山さんのご提供と聞きましたが。 |
| A90 | 後援会や内輪のパーティーには、今まで何回かワインを提供してきました。勿論、アルコールを受け付けない人も居るでしょうし、それに関しては、僕が提供したからといってどうにもなるものではありませんが、せっかく演奏会のために各地から集まってくれた人のために何かできればと思い、ワインを持ち込んだことは今までも何回かありました。この日は、今まで家で2〜3年寝かせていたものを中心にメニューを組み立てました。 |
| Q89 | 先生に、「もっと自然体で弾けばよいのに」と言われました。どのようにしたら自然体になれるのでしょうか。 |
| A89 | 自然体で弾くということは、自分の体にとって無理なく演奏するということで、それはコンサートピアニストにとっても同じことです。自然体に弾きなさいと言われてすぐそのようになれるのであれば、苦労はしないでしょう。自然体で弾けばいい、と言うのは先生にとっては簡単なことですが、それを言うだけでは全く意味がなく、その生徒にとって自然体になれない原因は何なのかを指摘するのが先生の役目だと思います。質問者の方の原因がどこにあるのか、今の僕にはわかりません。そういうことまで解って、生徒に対して親身になって考えられる先生が沢山いるといいんですけどね。 |
| Q88 | どうしても集中力がない時は、練習しない方がいいのでしょうか。 |
| A88 | はい、そう思います。効率的な練習には絶対に集中力が必要です。どうしてもその曲に興味が湧かなかったり、調子が悪かったり、いかなる理由にせよ、集中力が保てない時は、練習をしてもあまり大きな効果は望めないでしょう。ただ、あなたにとって集中力のある時を待っていても天から降って来るかどうかはわかりませんし、自分にとってやりたいもの、自分にとって必要と感じられるものを探し出して勉強するしかないでしょう。 |
| Q87 | 横山さんは16歳でパリに留学されていますね。どのようなきっかけで留学なさったのですか。私も将来留学したいと思っているので、参考にお聞かせ下さい。 |
| A87 | 今や、フランスに限らず、アメリカ、ヨーロッパ、どこでも国内旅行とそんなに変わらない感覚で行くことが可能です。外国で先生に付く、ということも、その先生と意思の疎通が取れていれば、その地に年間を通して住んでいなくとも、短期の滞在やセミナーなどでも簡単なこととなりました。留学というのは、その地に住んでその地に生活することで、初めて意味を成します。それは、ピアノの勉強だけでなく、その地の文化を吸収することでもあるからです。それを、自分自身にとって意味のあることと捉えるかどうかは、本人の判断に関わることで、どうしても留学しなくてはいけないとか留学しない方がいいとか、簡単に云えることではありません。ただ、ヨーロッパやアメリカなど、日本と違う国の文化をみた方が、日本とは違ったいろんな視野が広がることでしょう。 |
| Q86 | 力強い演奏をするのがあまりうまくありません。いい方法をおしえてください。またベートーベンとショパンのフォルテの違いをおしえてくれるとうれしいです。 |
| A86 | 無理に力づくで演奏する必要はありません。人間には何十sという体重があり、それがうまく鍵盤に伝わればよいのです。それには筋肉を通して自分の関節を支えることが必要で、そうすればピアノを十分に鳴らしきれるはずです。ベートーヴェンとショパンのフォルテの違いは、それはあなたがベートーヴェンとショパンのフォルテをどう感じるかということになります。同じように感じるはずはないでしょうから、まずは感じたとおりに弾いてみることです。フォルテもピアノも絶対的な音量が決まっているわけではないので。 |
| Q85 | 先生の部屋にあるピアノがすごく重くて、家で弾いている時のようにうまくいきません。重いピアノでもうまくひける方法はないですか? |
| A85 | 重いピアノで上手く弾けるはずはありません。重いピアノで弾いていると指をこわすだけです。自分の家のピアノで弾けていて重いピアノで弾けないのであれば、その重いピアノを直すしかありません。しかし、本当に自分の家で正しく弾けているのですか? |
| Q84 | 私は4歳からピアノをならっています。今は15歳でショパンのバラードやノクターンなどを弾いています。ところで横山先生はテクニックの練習はどのようなもので勉強していらしたのですか。私はテクニックだけの弾き方がきらいなのでそのような練習はあまりせずにバッハやショパンばかり弾いていました。少しツェルニーの練習曲50番をやってきましたが・・・。しかしそれで今まであまりテクニックの面で苦労した事はありません。それで今回お質問をしたのはショパンの練習曲をやって音楽的なテクニックを身に付けるかそれともツェルニーの練習曲で地道に確実なテクニックを身に付けたらいいのか迷っています。私は前者の方がいいなと思っていますが私の先生は後者の方を望んでいらっしゃいます。どうか良いアドバイスをお願いいたします。 |
| A84 | ショパンのエチュードを音楽的にも技術的にも完璧に弾きこなすことができるのであれば、ツェルニーの練習曲など初見で弾けるでしょう。テクニックの勉強は何の教材を使おうが、本来は指がどういうふうに動くかという非常に機械的な問題で、それはテーブルの上でも自分の筋肉や関節などを鍛えることはできるはずです。弾きたくない曲をやる必要があるとは思いません。 |
| Q83 | 私はよく個性的な演奏とよくいわれます。それはどういう意味なのでしょうね。しかしわたしは曲を練習してもすぐにあきてしまいます。気分がいいときは自分でもおどろくほど集中するのにへんです。それに何ヶ月も同じ曲ばかりひいているとあきてしまってかつての感動や新鮮さがなくなってしまうのがなんともいやです。そしてつやのないパサついたおんがくになってしまうのです。どうかよいアドバイスがあればおしえてください。 ピアノは四歳からやっていて相当自信があります。そしてショパンがとても好きでノクターンのop62などよく寝るまえにひいています。15歳ですがどうかこんな私にアドバイス下さい。 |
| A83 | 良い意味では独創的な素晴らしい演奏と解釈することもできますし、悪い意味で言っているのであれば癖のある演奏ということもいえるでしょう。曲を練習していてすぐ飽きてしまう人にピアニストは向きません。もっともそれは何ヶ月も同じ曲を弾いていれば当然のことかもしれないが。短時間にやるべきことを仕上げ、新しいことを新鮮な気持ちでやる、それと同時にゆっくりと長い時間をかけてひとつの作品に取り組む、その両方のバランスをうまくとれるようにすると良いでしょう。ピアノに自信があるのなら、ぜひとも素晴らしい演奏家になってください。 |
| Q82 | すごく好きなピアニストのシーディーを聴いてて、最初は「ワアッすごい」と思って感動しながら聴いてても、好きだからと何度も毎日聴いてると、だんだん慣れてきちゃったのか徐々に感動が薄れてきてしまうみたいでとっても残念なのですが、それはなぜそうなるのでしょうか。 |
| A82 | 音楽に限らず、何も知らない状態からの感動が0から100だとすれば、一度100の感動を味わってしまえば、また100の感動を得るために200の演奏を聴かなければならないということになります。物事に対して慣れることによって徐々に感動が薄れてしまうことはあり得ることですが、音楽をより感じ取るための聴き手側の感性の訓練がどれだけなされているかによって、より深くまで感じ取ることができ、新しい発見もできるようになるといえると思います。 |
| Q81 | 私はピアノをやってるのですが、集中力や創造力を育むのには、普段どんなことをしたらより効果的なのですか。また、その時々によってイメージがどんどん涌き出てくる時と、全然そうでない時とあるのですが、それはどうして、どんな時にそんな差が出てくるのですか。 |
| A81 | たくさんの偉大な芸術作品にふれれば必然的に様々なイマジネーションが湧き出てくるでしょう。日によって差は、その個人によりいろいろなのでしょうが、その辺の心理的なことは心理学者にでも訊いてみないことには、一概に決められないのでは? |
| Q80 | 私はピアノをやってる高一です。毎日結構夜遅くまでついつい練習してしまうのですが、やっぱりこれからは、まわりの迷惑を考えて早く切り上げようとおもいます。でも、音を出す前に頭の中でイメージしたり、弾いてる時にそこに気持ちを持ってくのにすごく集中力を使うのですぐに疲れてしまいます。それで休憩してると時間が過ぎてしまうし、仕方なく急いでやると、充分にイメージできないから、納得いくようにできません。どうしたら、時間を上手く使って練習できるんでしょうか。教えてください。 |
| A80 | 大きく言って2つに分けられるのでは、集中できる時間を短く切ってそれを一日の中で何度もやることを繰り返す練習をするか、またはヘトヘトになって動けなくなるまで休憩せずに練習を続けるかのどちらかであればいいのではないでしょうか。僕はその2つを使い分けて練習をしています。 |
| Q79 | ピアノを調律、調整するにあたって調律師に特別求めるものは何かありますか? また、上手く伝えられない質問ですが、音に形があるとしたら、どんな形だと思いますか? どういうピアノが弾き易いと思われますか? |
| A79 | 調律師の求めるものは、ピアノを正常な状態にすることです。ピアノという精密機械は温度や湿度の変化、もしくは長年弾き込まれることによる経年変化により、もとの状態から離れてゆくので、それをもとの状態の戻すことが調律師の最大の役目であり、それはイコール楽器がより自然に健康な状態に近づけられるということでもあります。音の形??それはいろいろあるでしょうがかなり主観的なものです。弾きやすいピアノですか?本来ピアノというものは、ほぼ100年以上前に楽器として出来上がったその時の設計者の意図通りになっていれば弾きやすいでしょうし、そこからはずれればはずれるほど弾きにくいと思います。 |
| Q78 | 現在、ドビュッシーのベルガマスク組曲を弾いていて、その音色に魅せられています。ドビュッシーはまったく初めてだったのですが、わくわくしながら取り組んでいます。他の方の質問と重複するようですが、どうしたらドビュッシーらしい音色が奏でられるのでしょう。抽象的にでも結構ですのでコツの一端をご教示ください。ちなみに横山さんの「イマージュ」はとても素敵です。特に「映像1」の「動き」がおもしろく、何度も聴いてしまいます。 |
| A78 | ドビューシーに限らず、その作曲家のいろいろな作品をたくさん聴いてみることです。ドビュッシーの場合は、例えば印象派の絵画のように、近づいてみるとひとつひとつがバラバラに見えるものが、遠くから見ると混ざり合い柔らかな色彩や輪郭が感じられるように、音と音が混じり合うことによって、微妙に響き合う音色をどのくらい多くの種類出せるかということです。ピアノの音色は音と音の重なり合いやニュアンスによって決められるもので、1つの音の音色についてどうのこうのいうのは、あまり意味のない話だと思います。(後援会事務局:2月20日にフランス作品ばかりのリサイタルがトッパンホールであります。横山さんの音色の陰影と色彩感を生の演奏で感じてはいかがでしょうか) |
| Q77 | クラシックの演奏者の方々は、皆真摯に作曲者の心髄に迫ろうと日々研鑚されてますが、実は現在解釈されているよ うな高尚な意味は込められていず、ただ単に「いかに皆に気に入られるか」とか、「もっと、売れっ子作曲家になって、お金持ちになりたいな〜」なんてことばかりを考えて作っていたとは考えられませんか? 邪道な質問で申し訳ないのですが、小室哲也さん(ご存じないかな?)が以前「僕は時代の売れっ子作曲家という意味で、自分のことをモーツアルトにたとえています」というような趣旨のコメントをしてて、小室さんは明らかに売れ筋を狙ってるので、昔の大作曲家達も同じ人間なんだし、所詮お金か・・・と思ったので聞いてみました。 |
| A77 | 例えばモーツァルトの場合で言えば、モーツァルトの時代ならばサリエリの方が売れていたし、その時代にはなかなか受け入られにくい曲を書いた人もいるし、いろいろだと思います。また、売れることや人気を取ることをあまり考えなかったであろう作曲家が、ベートーヴェンやブラームスなのでしょうが、それは現在ますます演奏される機会が減ってきているように思います。だからといって、どんなに大衆に気に入られるものを書きたいと思っても、自分が本来持っているものを曲げてまで、売れることを最優先した作曲家の作品が、現在もなお演奏される作品として残っているとは、少なくとも僕は思いません。 |
| Q76 | 現在30才の私。ショパンの舟歌に挑戦中ですが、テクニックがなくどの曲もきちんと弾きこなせない箇所が出てきます。 これからでもテクニックの向上は望めるか?また、おすすめの教則本があれば教えてください。 |
| A76 | 確かに子供の頃にどんどん身長が伸びるのと同じような進歩は望めませんが、適切な方法をとれば習得するのは可能だと思います。 教材はハノンやピシュナなどがありますが、いずれにしても適切な方法をとらないと、逆に指を痛めてしまう危険性もあるので、良い指導者に恵まれればいいのですが。 もしそれもままならないのであれば、自分の指や腕に痛みなどの異常を感じたときは、無理をしない方がいいと思います。 |